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地下鉄に乗ろうと改札に向かって歩いていたら、むこうから全速力で五十歳くらいのおじさんが走ってきました。

その後ろから、三十代の一人の女性。「捕まえて」と叫んでいます。何が起こったのかわかりませんが、地下鉄ですから、痴漢か盗撮でしょうね。その声を聞いて、近くにいた大学生が、追跡に加わりました。でも、おじさんは速いのです。最後は振り切られて、大学生は女性に謝っていました。いやあ、想像しなかった結末にびっくり。おじさんは日ごろから鍛えていたのかな、でも見た感じ、中年太りで、スポーツとは縁遠い感じでした。やはり、つかまりたくないという気持ちが、あのスピードを生んだのだと思います。善意の大学生は立派ですが、どうしても捕まえたい、捕まえなくちゃいけないという切実さがあったわけではないですからね。

気持ちというのは大きいですね。古い映画で「フレンチ・コネクション2」というのがあります。ジーン・ハックマン扮するはみ出し者の刑事が、麻薬の黒幕を走って追いかけます。その追跡がすごいのです。見ているこちらも疲れてしまうぐらい長いシーンで迫力満点。映画史上ナンバー1と言える追跡劇です。ジーン・ハックマンだったら、痴漢ぐらいすぐ捕まえちゃうのですけどね。