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私は昔から、特に趣味はありませんでした。正確に言えば、読書をしたり映画を観たり音楽を聴いたりと、自分にとって趣味と呼べることはあったのですが、すべて1人でできることです。中学校に入って部活動をするときには、特にやりたいこともなく、「帰宅部でいっか~」と思っていました。結局は仲の良かった友人に誘われて、なんとなく文化系の部に入りましたが、居場所としては心地よかったものの、それ以上に熱中することはありませんでした。高校に入ってからはアルバイトを始め、「お金を稼ぐこと」が楽しくて、他に部活動やサークル活動は特にしていませんでした。大学に通うようになっても、その姿勢は相変わらずでした。

アルバイトに励んで休みには友人と遊んで、たまに1人で読書、映画、音楽などを楽しむような、そんな生活に自分では満足していました。学生時代までは。

でもそれではいけないのだと、身に染みて感じたことがありました。しかも2回。

まずは1回目は、社会人になったときです。

「仕事」が生活のメインになり、残りの「余暇」の時間をどう過ごせばいいのかわからなくなりました。1人で趣味を楽しむのももちろん良いのですが、それだけだと自分の生活は会社と家の往復だけになり、人間関係が広がることもありません。

そして2度目は、夫と結婚して転勤族になったときです。

友人が誰もいない土地へ来て、人間関係を広げるため何かサークルに入ろうと思いました。けれどいくつもあるサークル一覧表の中で、「やりたい!」と思うものが1つもなく、そんな自分に愕然としました。

結局私は10代の頃から変わらず、「お金を稼ぐこと」以上に楽しいと思えることがまだないのだと思います。けれど大人になってからは学生時代以上に、「生きがい」というだけではなく、「人間関係を広げること」「人と関わって生きていくこと」のためにも、趣味を持つことは大切なんだな~と思いました。

ゴールデンウィークが終了したこともあって、110名の予約となり空き室も10件以上発生しておりました。これは昨年12月に入社してから最も少ない客数だったので、少しは楽ができるかと思いました。しかし我が社では予約の客数に応じての従業員の出勤人数が決められていたので、この日は3人のサービス員での対応となりました。

しかも厨房はいつもは何台か作ってくれているストックの料理をこの日は作らずになくなった時点でのオーダー対応ということになりました。営業開始後に60名集客があり、ここで当然料理が色々減ってきたためにオーダーも5品まとめて注文をしました。ある意味200名のほうが楽に感じました。

厨房は暇だと思って料理は出す分しか上げてくれませんが、サービス員はお客さんから色々注文を受けます。そしてその要求を受けている間に料理はなくなってしまい慌てて注文して、その間に他の料理もなくなってきてオーダーを繰り返す状況が続きました。

夜だけ出勤した厨房アルバイトも何で100名ちょっとなのに200名の時より忙しいのと言われましたが、それは準備の段階で料理を仕込んでいないからだと伝えました。仕込みの量を極端に落として原価低減に充てる経費節減に向けた動きをする時期にきています。

今日はお得意先様にお届け物をしたあと、直帰でいいよと上司にいわれて、るんるんで午後4時頃には札幌大通ビッセに着きました。そのまま地下鉄に乗ろうと1階から地下へのエスカレーターに乗ろうとしたら、目の前に背の高い男性が立ちはだかっていて、ちょっとびっくりしました。

髪の毛が巻き毛でニットの帽子を被っているんだけど、服装や荷物からみてどうも外国人旅行者みたいです。札幌市はアジア系の観光客は多いけど、この彼はそうではないみたいだから、オーストラリアかしら、きっとそうだわ、と勝手に思い込んで先にエスカレーターに乗ってくれるのを待ったのですが、なかなか進まない。

ちょっとうつむいているから、もしかしたら地図とか見てるかも、英語で話しかければいいんだろうけど、まあ、「エクスキューズミー」といってどいてもらえばいいのかな、とちょっとためらっていました。

そしたら、その人がなんとなくゆっくりと振り向いて、私がいることに気がついたのか、ちょっとすまなそうな顔をしました。よしここで「エクスキューズミー」だな、と覚悟していると、なんと、その男性は右手を前に出すしぐさをします。それもにっこりしながら。

一瞬ちょっとパニックになりかけたんだけど、これって英会話の「アフターユー(お先にどうぞ)」かしらと気がついたので、自分の胸に手を当てて「私がですか」とジェスチャーすると、「その通りです」と頷く彼。

なに、これって、噂のレディーファーストだ、とびっくりしながら「サンキュー」といいながら彼の前を横切って先にエスカレーターに乗りこんだとき、なんだか南国の柑橘類の香りがしました。きっとコロンをつけていたのでしょうか。

もしかしたら、お国ではジェントルマンかしら、とちょっとドキドキ、王子だったら困るので(嬉しいけど)日記に書いておくことにしますね。